治療紹介入れ歯

入れ歯

2014年1月22日

上下顎堤の吸収が著しい総義歯症例

入れ歯の奥歯の人工歯を有咬頭人工歯ではなく、無咬頭人工歯(平らなセラミックの人工歯)を使うことによって、入れ歯にかかる力を上下的にし、入れ歯のかたつきを最小限度に抑えます。
そのことによって、経年的に顎堤(顎の土手)の吸収を抑えることが可能になり、長期間に渡って安定した入れ歯を使用することが可能になります。

今回の症例では以前に当院で作成した入れ歯が23年経過したものですが、少し緩くなってきたので新しく造ることになりました。

 

以前当院で作った総義歯患者さんが来院されました

2014/01/22. 久しぶりに以前当院で作った総義歯患者さんが来院されました。カルテを見ると、総義歯を作ったのは平成2年で、途中で数回修理はしていましたが、義歯自体は当時に作ったものでした。

約20年以上使われていました。

特に、下顎の義歯が緩いということで新しい義歯を作ることになりました。
以前作った義歯の歯は、陶歯を使っていて一部が欠けていたり、表面が光ったように磨り減っていました。
今回も、前回以上に喜んでいただけるような義歯をつくろうと思います。

 

上下総義歯の作製が始まりました

1月29日に来られた、上下総義歯の作製が始まりました。
チェアサイドで上顎6全歯の配列を行いました。
上唇の膨らみ具合に影響してくるので、人工歯を置く位置に気を使います。
途中経過を写真にUPしたいと思います。

 

奥歯にフラットな陶歯を使うことで左右のカタツキを防止します

今回の症例は、23年前に当院で作製した総義歯を入れた方が、
入れ歯の再製を希望され来院されました。
下の写真は、口腔内で使う下顎の噛み位置を決める装置で、
ゴシックアーチトレーサーといいます。

左右のカタツキを防止します

上下、左右の咬む位置を上顎につけた針が、下顎につけた描記版に印記し、上下を固定します。

今回は、奥歯にフラットな陶歯を使うことで入れ歯に垂直的な力をかけ、左右のカタツキを防止します。
そのことによって、経年的になるべく顎堤(顎の土手)の吸収を防ぐことになるのです。
診療台で患者さんの上唇の膨らみを見ながら並べ、2回ほど合わせをして正面の歯の位置を修正しました。
2/20現在、ワックスの義歯を樹脂に交換しています。

左右のカタツキを防止します 左右のカタツキを防止します

女性的に個性配列します。
 

咬み合せのチェックをしています

咬み合せのチェックをしています入れ歯を樹脂に変えてから、お口の中に入れる前に咬み合せのチェックをしています。

 

 

 

 

その人のお口に合ったように調整をしていきます

その人のお口に合ったように調整をしていきます入れ歯が樹脂に交換され、出来上がった状態ですがお口に入れるときに、その人のお口に合ったように調整をしていきます。

 

 

 

その人のお口に合ったように調整をしていきます その人のお口に合ったように調整をしていきます その人のお口に合ったように調整をしていきます

 

入れ歯を入れた場合の口元

左側以前の入れ歯を入れた場合。
右側が新しい入れ歯を入れた場合です。
新しい方が、上唇が僅かにふっくらしてシワが取れています。
患者さんは、非常に喜んで帰られました。

入れ歯を入れた時の口元入れ歯を入れた時の口元

入れ歯を入れた時の口元 入れ歯を入れた時の口元

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