かみ合わせ
2019年11月15日
矯正医からの紹介
42歳 女性
高校生の時から歯ぎしりの癖がある
痛みはないが、口が開けにくい
生理痛や体調が悪い時に、顎の関節、頭、首の痛みがある
痛みが始まったのは10代から、
口を開けると左右両方ともミシミシと音がなる
高校生の時から歯ぎしりの癖がある
痛みはないが、口が開けにくい
生理痛や体調が悪い時に、顎の関節、頭、首の痛みがある
痛みが始まったのは10代から、
口を開けると左右両方ともミシミシと音がなる
顎関節CT画像の矢状断面
関節窩において、関節空隙の前方部が広く、後方部がつまっていることにより、大臼歯部における高さが低くなって下顎が後ろにずれている可能性が考えられます。
顎関節CT画像の前頭断面
左側関節頭の内側の皮質骨(境界の白線)が吸収を起こしていることが画像から読み取れます。また、関節窩の内側面も境界が不明瞭になっていることから、左側の間接頭が内側に慢性的な力がかかる、所謂、右方向への歯ぎしりがあると思われます。
これは右側の側方運動時に、上下の犬歯の誘導が欠如したために、反対側の関節に慢性的な負荷がかかったための骨吸収と推測されます。
パノラマレントゲン画像を見る限りでは、左右の関節の変形は確認できません。そのため、パノラマ画像だけで安易な補綴処置を先行するべきではなく、CTでのTMJ(顎関節)の詳細な骨の吸収像や、変形、変異を確認した上で、まず始めにマウスピースの装着によって顎関節の負荷を軽減し、約3ヶ月から半年で骨の吸収した部分に骨の添加(治癒過程)を確認した上での顎位と補綴処置が必要と思われます。