歯周病治療

できるだけ外科処置を避ける歯周病治療

歯周病とは

歯周病は、歯に付着したプラークや歯石に潜む歯周病原因菌によって引き起こされる、歯周組織の病気です。初期段階では歯肉に炎症が起こり、炎症が進行すると顎の骨が破壊され、最終的には歯が脱落してしまいます。歯周前処置(スケーリング、ブラッシング指導)をしても歯周ポケットが5mm以上、残っている場合に関しましては歯周外科を行う場合があります。

自覚症状がないまま進行する病気

歯周病は虫歯と異なり、初期段階での自覚症状がありません。知らぬ間に悪化しているケースが多いのが特徴です。自覚のしにくさも手伝って、日本人が歯を失う原因の第一位であり、日本人の成人の大半が歯周病にかかっている、あるいはその予備軍であるとされています。

天然歯(自分の残ってる歯)を将来にわたってなるべくそのまま残す為に!

歯周病にかかっている人が、強い噛みしめや歯ぎしり癖をもっていると、より症状が早く進行してしまいます。歯周病の治療をしながら、バイトプレート(マウスピース)などで噛み合わせを安定にさせる場合もあります。

当院の歯周病治療

1.検査

口腔内の出血の有無や歯周病原因菌の有無などを検査したところ客観的なデータを取得したうえで適切な治療法を選定します。

ポケット検査 歯と歯肉のすき間である歯周ポケットの深さを測る検査です。ポケットが深くなればなるほど歯周病が進行していることになります。
揺度検査 歯をピンセットでつまんで動かし、どれくらい動揺するかを調べる検査です。歯周病が進行しているほど、歯の動揺は大きくなります。
レントゲン検査
歯科用CT検査
(Kavo 3D exam)
顎の骨の状態を調べます。歯周病が進行していると歯を支える顎の骨が破壊されていきます。状態によっては、三次元での把握が可能な歯科用CTを用いる場合があります。
2.治療

歯周病治療は、プラークや歯石の除去、ならびに徹底したブラッシング指導という原因の除去に主軸を置いています。進行した部位にはネオジウムヤグレーザーを使用し、できるだけ外科処置を行わずに治癒することを目指しています。しかし、難治性歯周病に関しては外科処置を行う場合があります。

歯周ポケット掻爬(そうは)術
歯肉に麻酔を行い、歯周ポケット内部に固着したプラークや歯石を除去します。中期の歯周病に対して行う外科処置です。
フラップ手術
歯肉に麻酔を行ってはがし、歯根を露出させてから歯根に固着したプラーク、歯石、汚染された歯肉を除去します。末期の歯周病に対して行う外科処置です。
レーザー治療
ネオジウムヤグレーザーを照射して、歯周病原因菌を殺菌します。外科処置よりも負担を抑えて治すことができます。

できるだけ外科処置を行わない、患者様への負担を抑えた歯周病治療の実現には患者様のご理解とご協力が非常に重要になります。歯医者に任せて治すという意識ではなく、ご自宅でのケアと並行して治すという意識を持っていただければと思います。

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