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全ての治療に通じる「かみ合わせの問題」

毎日何気なくものを食べたり、緊張時に食いしばったりしている歯は、土台となる骨や関節、神経や周辺の筋肉につながっています。また、んだ時に発生する刺激は脳へと伝わり、更に各器官へと色々な指示を送ります。

正しいかみ合わせでものを噛んでいれば、これらの働きは正しく起こりますが、かみ合わせが悪いと、ものがうまく噛めなかったり痛みが出るだけでなく、つながっている関節や神経、筋肉に異常をきたし、慢性の頭痛や肩こり、手のしびれ、開口障害などを引き起こし、悪化すると不眠障害や心身症に移行する場合もあります。そのため、正しいかみ合わせを維持することは、全身の健康維持の重要なポイントの一つと言えます。左右の大臼歯でしっかり噛めることが非常に重要になってきます。

「かみ合わせの治療」というと特別な治療のように聞こえますが、かみ合わせの問題(症状)の自覚がある・なしに関わらず、あらゆる歯科治療の際に、必ず考慮しなければならない問題なのです。多くの方が経験していらっしゃるむし歯の治療から、歯が欠けてしまった時の修復治療、歯を失った時の入れ歯やインプラント治療まで、もともとのかみ合わせのバランスを変える可能性がある治療には、全て関係しています。この点に十分に注意して歯科治療を行わないと、逆にかみ合わせが悪くなってしまい、健康を損なってしまう可能性もあります。

そこで、それぞれの治療についてご説明する前に、「正しいかみ合わせ」とはどういうことなのかをご説明します。どのような治療が必要か知って頂きたいのと、部分的に歯が欠損し、義歯やブリッジが入っている場合はかみ合わせが不安定になります。そこで、全体のかみ合わせを安定させるために咬合保持部を新たに作る為にインプラント治療が非常に有効になってきます。これらのかみ合わせのメカニズムをご理解していただきたいと思います。

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かみ合わせバランスの重要性

なくなった歯は1本だけだから大丈夫だろう・・・と思っていませんか。
その1本が実は大変な1本かもしれません。

かみ合わせのバランスを考えるにあたって、歯列の平衡状態を上下の歯を4つの咬合支持域に分ける考え方があります。
左の図1のように4箇所の臼歯群によって中心咬合位は保持されています。

1.左側小臼歯群
2.右側小臼歯群
3.左側大臼歯群
4.右側大臼歯群
そのため、そこに咬合障害があると機能的に平衡状態を妨害する原因になりうるわけですが、歯列の支持機能にとっては、歯列の4箇所の咬合支持域に図2のように明確に定まった咬合接触が存在していればその歯列が完全であるか、あるいは歯牙欠損があるか否かは大きな問題ではないということです。
つまり、かみ合わせバランスにおいて、多くの歯牙欠損があったとしても、この4箇所の咬合支持域において安定したかみ合わせができていれば、バランスは保持されており、逆に歯牙欠損が1本であったとしても、この4箇所の支持域において安定したかみ合わせがなりたっていなければ、重大な問題となりうるのです。
Dental Prescale 50 による正常有歯学者の歯列上咬合力分布様式
(文献1より引用、改変)
【クインテッセンス・デンタル・
インプラントロジーより抜粋】
次に、各歯列群が噛みしめの際、どのくらいの咬合力を負っているかを見てみましょう。
図3は正常有歯顎者で測定した噛みしめ時の各歯における咬合力分布(%)の図です。
咬合力分布(%)は、グラフが示すように後方歯群ほど大きくなります。
第一大臼歯は片側で約14%、両側で約28%、第二臼歯は片側で約27%、両側で54%の咬合力を負担しています。したがって、第一大臼歯およびだいに第二大臼歯を失うと、欠損に隣接する歯に多大な負荷がかかることがわかります。

例えば、4箇所の咬合支持域のうち左側大臼歯群において、歯の欠損で保持されていない場合、歯列に加わる力のバランスが崩れ、ゆがみが生じてきます。その影響で様々な弊害が生じます。
例えば、かみ合わせのゆがみが顎のゆがみをうみ、顔がゆがんだり、血流の圧迫などで肩こりや、頭痛やめまいを引き起こすことも考えられるのです。

1本の歯は人間一人の体の中ではとても小さな部分ですが、その1本の欠損で、場合によっては、一人の人間の健康に影響を与える要因ともなりえるのです。

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正常なかみ合わせのバランスについて
正しいかみ合わせとは
左右両側の顎関節、臼歯、前歯が全てバランスよく嵌合(かんごう)している(かみ合っている)状態。
一箇所のバランスが悪いと、他の部分に負担がかかり、症状が発症しやすくなる。
図A
図A
■顎関節部分
左右の関節窩(かんせつか:関節の空洞の部分)の中央に関節頭が位置し、関節頭の周囲に均一なスペースがある状態。
例えば、片側または両側の大臼歯の欠損(抜歯)が生じると、下顎位(下顎の位置)の保持ができなくなり、そのことによって下顎がずれを起こし関節のずれにつながる。
そうすると、関節雑音、関節炎、しいては関節頭の骨の変形を生じる場合もある。
図B
図B
■臼歯の部分
左図のように、上下左右第一大臼歯が嵌合(かんごう)し、内外側前後方向に歯牙(歯)がずれることなく、上下の歯軸(歯の中心線)が平衡関係にあること。
そのことによって強いかみしめが起こっても、下顎がずれることなく左右上下の臼歯の嵌合(かんごう)によって下顎の位置を保持し、前歯と関節を保護する。
片側大臼歯が上顎2本下顎2本で、計4本、左右で合計8本ある。その8本によって下顎位が保持される。
図C
図C
■前歯部分
上顎前歯が、下顎前歯を被蓋(ひがい)し(被い)、上下大臼歯が嵌合(かんごう)した(咬頭嵌合位(こうとうかんごうい))位置で下顎の前歯の切端が上顎前歯の舌側面にかすかにあたる。
食物を咬みきる場合には、下顎が前下方にスライドし、上下の切端と切端が合わさった位置で物を咬みきる。
その時は、左右臼歯は離開(りかい)する(離れて間が開く)。
トライポダイゼーション(図Bの詳細)
トライプダイゼーション(図Bの詳細) ■臼歯の理想的咬合
上下第一大臼歯の咬頭嵌合位(こうとうかんごうい)(かみしめ位)の接触ポイントをあらわす。
上顎大臼歯の舌側咬頭(咬んだ時にあたる点)が下顎大臼歯の咬合面の小窩裂溝(しょうかれっこう:歯の溝)にかみこみ、下顎大臼歯も頬側咬頭(きょうそくこうとう)が上顎大臼歯の咬合面の小窩裂溝(しょうかれっこう)にかみこむ。
また、ひとつの咬頭が3点で接触することにより、非常に安定したストップ(バーティカルストップ)を得ることができる。
このことにより、下顎の位置をより安定させる。
ただし、左右前方位に下顎が動いた時は、前歯、小臼歯部が下顎を誘導し、大臼歯は離解する。離解せず接触していると、非常に大きなひずみが生じるため、顎関節症や頚部の症状が悪化する。
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かみ合わせの治療において
かみ合わせ治療の目標とするところ
トライプダイゼーション(図Bの詳細) 左右の関節窩(かんせつか)の中央に関節頭が位置し、左右上下の臼歯の嵌合(かんごう)によって下顎の位置を保持、また上顎前歯が下顎前歯を被蓋(ひがい)して、食物を咬みきるときに、下顎が前下方にスライドし、左右臼歯が離開することを目標としています。
場合によっては、矯正治療も必要となります。
直接見えない部分が重要
人と話をしたり、笑ったりしたときに、相手に直接見える歯の色に、非常に神経質になる人が多いですが、見えない部分の大臼歯(奥歯)の治療にも注意する必要があります。
直接見える部分の治療 直接見えない部分の治療
・関節頭の位置による下顎のずれを
修整、臼歯の嵌合(かんごう)による下顎 の位置が正しく、上顎前歯が下顎前歯を被蓋(ひがい)している状態。
・審美的に美しい
・前歯の周囲の歯肉が健康である
・左右の第1、2大臼歯が均等な高さで嵌合(かんごう)し、一本一本の歯の接触点数が多いこと
脳血流量の増大
脳細胞の活性化(血流量の低下によって脳細胞の萎縮が起こり、痴呆症が進行する)
・上下の大臼歯をしっかり嵌合(かんごう)させる。
・あご全体のズレを防ぐ
あごの筋肉に十分な血液を送る
脳血流量の増大
他の部位の治療も同じことがいえるのですが、う蝕(むし歯)の部分を削除し、
一般的には銀合金・ゴールド・セラミック・コンポジットレジンなどを使って、修復処置が行われます。

しかし将来的に、正常なかみ合わせのバランスを維持していくためには、治療する範囲を考慮した材料を選択し、定期的なメンテナンスが必要不可欠になってくるのです。

以上が「正しいかみ合わせ」とそれを実現するための「かみ合わせ治療」のポイントです。
それでは、次の診療案内からご希望の治療内容へお進み下さい。

更に、かみ合わせの問題について知りたい方は
・・・かみ合わせによる問題をご覧下さい。
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